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「私も妃には、ふさわしくないゆえ、廃妃を申し出ます」
菫小宛（とう・しょうえん）は皇帝にそう訴えます。
「そんな理由はこじつけだ。朕は到底、納得できぬ」
小宛はなおも、廃妃になれる要件を考えようとします。

「勅命を出してください。皇貴妃の宮廷 DVD
“徳妃は後宮になじめず、精神を病んだ”と」
「馬鹿げている。母上が考えた理由だろう」
「私が考えました。
何よりも真実に近い理由です」
「やめよ。もう聞きたくない」

そのとき、にわかに雷雲が発達します。
雷鳴と豪雨が宮殿を襲います。

「私を廃さねば、黄旗は取り戻せません」
皇帝もそれは憂慮しますが、三国志趙雲伝 DVD
「君を犠牲には出来ない」と小宛を守ることだけに懸命です。
「愛する女子が貶められる姿を傍観しながら、
天子を名乗れると思うか」

皇帝は皇太后と話をする、と出て行こうとします。
それを小宛が止めます。
「陛下は勝手すぎます。
私の生死などどうでもいいのですね。
いま、分かりました。
陛下の私に対する愛は偽物です」
皇帝は愕然とします。
言った小宛も立ち尽くすばかりです。

「朕が身勝手だというのか。皇貴妃の宮廷 あらすじ
この愛が偽物だと」
今すぐ謝れ、という皇帝に、小宛は泣きながら訴えます。
「私をだまして皇宮に連れてきたくせに。
ここに来てから毎日辛い思いをしています。
気力も尽きそうです。趙雲伝 DVD
私の一生を台無しにしておいて、謝れですって？
私が純粋すぎました。
歌妓でも愛されると信じていたなんて…」